落ちたり上がったりまた落ちたり

双極性障害2型で激鬱が0、激躁が10の10段階評価をしてるブログ

高橋たか子

お久しぶりです。あいも変わらず、塩と小さな小さな刺抜き地蔵を身に付けています。朝は何とか般若心経を聞き流さずに済むようになり、音楽を聴きながら朝の準備をしてます。寝起きは1だけど、だんだん6、7くらいに上がります。軽い躁。

お茶クラブ24回目。もちろんお茶クラブの活動は、不要不急の外出にあたるでしょう。私は非国民です。でも習慣はなかなか変えられません。

せっせと高橋たか子の小説を再読してます。『空の果てまで』、『没落風景』、『荒野』、『天の湖』、『誘惑者』と読み進んで来ました。暗い。でも大好きな暗さ。太宰とはまた違う暗さ。実は実は、私の卒論は『高橋たか子論〜誘惑者まで』でした。ですから、さんざん読んだし、『誘惑者』いこうの作品もエッセイも全部読んでます。高橋たか子、良いですよ。はりきって卒論を書いたので、優秀論文に選ばれて、みんなの前で発表しました。教授からは、大学院に進むように言われましたが、近代では無く、現代文学の研究の危うさのようなものを感じて、大学院は断念し、祖父が呉服商だったので、呉服のバイヤーアシスタントになりました。

たった8ヶ月で辞めて、結婚しましたが。

高橋たか子は、成人洗礼を受けて、カトリック信者になるのですが、そのなりゆきが悪魔的なものの対極として神を置いた形になります。ですから、彼女の作品はとことん人間の悪魔的な部分を掘り下げていきます。発狂や自殺はあたりまえに小説に出てきます。研究してた頃は私もまあまともだったのですが、30歳で発狂して、初めて精神科に行きました。初めはうつ病と診断されましたが、10年後、まさかまさかの激躁の症状が出て、双極性障害と病名が変わりました。結局自殺した母と同じ病気。

高橋たか子の作品は、再読しても再再読しても面白い。特に、私自身が精神病になってから読むと、身体の深い部分で“わかる”感じがするのです。私も自分の闇を抱えてるのを知ってるから。自殺未遂もしてるし。『誘惑者』は珠玉です。

村上春樹も全部読んでて、特に『ノルウェイの森』は大好きで何度も読んでるけど、それ以外の作品はなんか、明るさというか、救いがある感じがする。

私は読者を奈落の底に落として、そのままにする作品が好きです。だから高橋たか子や、太宰が好きかな?救いが無いでしょ?福永武彦も好き。

さて、引き続き高橋たか子の作品の再読にいそしみます。つぎは『ロンリー・ウーマン』。持ち運びが楽なので、文庫本から先に読んでます。エッセイも良いのよね、毒があって。

高橋たか子が死んでしまってとても悲しい。お会いしたこともあるし、手紙を書いたら返事が来ました。私も成人洗礼のカトリック信者だから、教会で一緒になることが多かった。

さて、本読むか。

ちなみにダイエットはリバウンドしまくり、今53.5kgです。約3.5kgのリバウンド。臨月のようなお腹。腹水でも溜まってるんじゃないかと思う。でも、全部脂肪なのよね、恐ろしい。鏡見ると、本当に臨月。ブルブルちゃん(スイングビート)もしてるんだけど、効果が出ない。はあ。

それでは。